NPO法人の会計に関する疑問としてよくあるのがどのような方法で会計処理を行うのかということでしょう。
NPO法では、
- 会計簿は、正規の簿記の原則に従って正しく記帳すること。
- 財産目録、貸借対照表及び収支計算書は、会計簿に基づいて収支及び財政状態に関する真実な内容を明りょうに表示したものとすること。
- 採用する会計処理の基準及び手続については、毎事業年度継続して適用し、みだりにこれを変更しないこと
と規定しているのみで特定の会計処理の方法で行うことは規定されていません。
そこでNPO法人の会計処理として以下のような方法が考えられると思います。
企業会計による場合
会員の中で企業での経理担当者などがいる場合などはこの方法で行うのが一般的でしょう。比較的多数人に理解しやすい会計処理の方法です。
公益法人会計の場合
NPO法人は公益法人に近い特別法人であるので公益法人会計によることが考えられますが、やや複雑で会計処理のなかでNPO法人にあてはめにくいものもあります。
簡易な会計処理による場合
会計ソフトなどを使って簡易に現金・預金出納帳を記帳することも可能です。比較的小規模のNPO法人の場合にはこれで十分でしょう。
いずれの方法にしても会計処理に関してはきちんと行わなければなりません。